「お中元」は、何のためにあるのでしょうか?
それは、日頃お世話になっている方へ
感謝の想いを伝えるためのものです。
ご両親・親せき・仕事の上司・仲人さんなど・・・
誰にその気持ちを伝えたいですか?
私は、仲人でもある従姉夫婦に毎年贈っています。
私たち夫婦を繋いでくれて、どれだけ感謝しても
足りないほどお世話になった2人に「どんなものが嬉しいかな。」と、
毎回頭をフル回転させて悩みながら選びます。
(が、結局いつの間にかビールやお菓子になってしまうのですが・・・反省!)
元々、お中元は中国の出来事が由来と言われています。
お釈迦様の弟子のひとりである目連が、何も食べることができない
飢餓地獄に落ちた母を救うために、新暦の7/15である「中元」の時期に
修行終わりの僧侶たちにごちそうを振舞ったことから、祖先にお供えを
する習慣となりました。
そのことからお盆の頃に、お世話になった方へ贈り物をする
今の「お中元」に派生したと言われています。
お盆の時期といっても旧暦に合わせる所と新暦に合わせる所があり、
地域によってお中元を贈る時期が違いますので注意が必要です。
ここでは地域別のお中元を贈る時期と、お中元のマナーについてお伝えします。
check!!
知らなかったでは済まされない!地域によってお中元の渡す時期って違うの?
あなたが、贈り物をしたい相手の方はどちらにお住まいで
いらっしゃるのでしょうか?
地域によってずいぶんと時期が異なりますので
きちんと確認しておきましょう。
突拍子もない時期に贈って、「??」と困らせてしまっては恥ずかしいですよね。
各地域の発送時期は以下の通りです。
もし、その期間に贈りそびれてしまったら、
残暑見舞いとして贈ることができますよ。
その際、熨斗紙は「残暑伺い」として
贈るようにしましょう。
また、相手の方が喪中であってもお中元を
贈ることができますが、四十九日までは、
避けるようにしましょう。
熨斗紙も無地のものを使います。
お中元 時期 マナー 参考資料
https://www.hibiyakadan.com/lifestyle/z_0051/
これで安心。お中元の渡す時期や「のし」の書き方
お中元の渡す時期は、上の表を確認してから
贈るようにしましょう。
もう一つ、よく迷うのは「熨斗紙」の書き方ですよね。
そもそも、「のし」とは何なのでしょうか。
「のし」とは、アワビ貝を薄くして干したもの、
赤白の紙のようなもので包まれた、黄色の棒状のもののことです。
昔は神様へのお供えものには生ものを添えることが決まっていたようです。
その名残から生もの以外の贈り物をするときには、
右上に生ものである「のし」が書かれた熨斗紙を
使用するようになりました。
贈り物自体が、肉・魚・酒などの「生もの」の場合は、
熨斗紙は付けないようにします。
お中元を配送する場合は「内のし」、
直接持参する場合は「外のし」とします。
水引の形は何度あっても良い事ですから、
紅白の蝶結びにします。
当然、贈る方への気配りも忘れてはいけません。
- 持参する場合は事前に連絡をしてから訪問し、早朝や食事時は避けるようにする
- 郵送する場合は、事前に送り状を送付する
- 渡す時は、熨斗紙が贈る方の正面にくるようにする
- 贈る物を良く考えて選ぶ
お中元は暑い時期ですので、ビールやそうめん・ゼリーなどの
ヒンヤリしたものが好まれます。
私も従姉夫婦にお中元を届ける時は、相手方の好みの銘柄の
ビールをよく持参します。
子どもがいるご家庭ならジュースやお菓子を、
独身の方には簡単に調理できる加工食品など、
その人に合わせた商品を選ぶようにしましょう。
のしの意味参考資料
まとめ
お中元は、その方に感謝を込めて贈るもの。
その方の事を思い、「何を贈ったら喜んでくれるかな?」
と考えながら贈り物を選びましょう。
きっとその気持ちは贈る方へ伝わるでしょう。