お供え1

お彼岸のお供え物にもマナーがあることご存知でしょうか?
用意しよう思い立っても頭をよぎるのは、
不安をあおるNGワードですよね。

「果物を持って行くなら何が無難なの?
お供え物にお金を包むのはマナー違反?」
と言った疑問にお答えします。

今回はそんなあなたのために

 ・お供え物に果物を持って行く際の注意
 ・お金を持って行く際の金額

この2つに的を絞ってご紹介していきたいと思います。

非常識だと言われない、季節のおすすめ果物や金額の相場。
お金を包む際の利点と、渡すタイミングについて知りたい、

そんな、お供え物に果物やお金を用意しようと考えているあなた。
ぜひこの記事を参考にしてみてください。

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お彼岸のお供え物に果物を持って行くときの注意

お供え2

では、お供え物を持参するときの注意点についてご説明します。

まず、なぜ果物をお供えするのかですが、
果物には、丸いものが多く、角がないため縁起がいいとされ、
これは丸を「円(えん)」と表現することから、人と人との「縁(えん)」を
かけているからと言われています。

「縁(えにし)」とは、巡り合わせ、人と人との関わり合い。
または、家族的な繋がりを表す言葉です。

ご先祖様は、この世にいなくなても、目に見えなくても、
ちゃんと繋がっているよ。忘れていないからね。

そんな思いを込めお供え物をすると優しい気持ちになりますね。

定番のお供え物には線香やお菓子、お花などですが、
毎回お菓子では飽きる、お線香やお花はほかの人が持ってくるだろうから
これ以上はいらないな。
と感じる時は果物を用意されてはいかがでしょうか。

では、お供え物に適した果物はどのようなものなのか
ご紹介します。

結論から言えば、何を選んでも特に問題はありません。

ただ「何でもいい」というのが簡単そうに見えて、実は一番困りますよね。

そこで、お盆やお彼岸では、長期間お供え物を置くと考えて
購入時には「熟す前のもの」固くて青いものを選ぶことをおすすめします。

大きなものを1つか2つ用意したいのであれば、
パイナップルやメロン、スイカを持参すると間違いありません。

丸いものの定番と言えばリンゴ、オレンジ、グレープフルーツがありますね。
春彼岸と秋彼岸の2回ありますから、季節の旬のものを用意するといいと思います。

こちらには、旬のものを挙げています。

春 … 桃・イチゴ・夏みかん・サクランボ
秋 … 柿・ブドウ・バナナ・梨・イチジク・ミカン

できる大人の気遣いとして、バナナやブドウ、イチゴなどの比較的早く
熟れるものは、若い青いものを購入するといった配慮や
「早めにお召し上がりください」、と一言を伝える、
または手紙を添えることを身につけましょう。

果物の個数は、奇数でも偶数でもよいとされています。
奇数がよい理由は、偶数だと割り切れるため、
ご先祖様や故人との縁が切れるから、といわれています。
先方のご家族が数を気にされる様なら、奇数にしておくのが無難でしょう。

ただし、4・9といった「死」や「苦」を連想させる数字は縁起が良くないため
避けた方がいいですよ。

忙しくて品物をゆっくり選べない、果物は種類が豊富で
どれを選んで持って行けばいいのか分からない。包装が上手くできない。と
いう方には、詰め合わせのセットやかごが売られていますので、
ご利用くださいね♪

果物は日持ちしないと心配な方は、果物の缶詰を
購入されるとよいでしょう。
意外なことに、果物の缶詰をお供えしても、
マナー違反にはならないのです。

華やかさはありませんが、日持ちすることと、
いつでも新鮮な状態でたべられる。
というのは大きな利点だと思います。

気が付いたら腐っていた。なんて勿体ない、せっかく持ってきたのに
手もつけず捨てられるのでは、悲しいですよね。

次に果物につけるのし紙などについてご説明します。

のし紙
「のし」とは、あわびを伸ばして乾燥させたものが由来とされており、
慶事などの幸せを「伸ばす」という意味で利用されています。
このため、仏事であるお彼岸・お盆では縁起物とされる「のし」がない
掛け紙を使用するのが決まりとなっています。

注意点は、お店などでお供え物を購入する時、
「のしはいかがなさいますか?」と聞かれて「いりません」と答えると
掛け紙自体ない状態で渡される可能性がありますから、
「お盆・お彼岸用のお供え物です」と伝えてください。

きちんと対応してくださいますよ。

  • 水引

中央部で結び目を作られている紐のことです。
お盆・お彼岸に用いられるものとしては(お祝い事の結び方と異なります)

〇結び目 : あわじ結び(または結び切り)
〇 数  : 5本(もしくは偶数)
〇 色  : 黒白・黄白(関西地方でよく利用される)・双銀

となっており、色は特に地域によって異なりますのでご注意ください。

  • のしのかけ方

贈る物の内と外、どちらにかければよいのか迷った際は、その時の
状況で判断するのがよいでしょう。

郵送や宅配の場合は、外にのしがあると傷むので、商品の包装の内側にのしをかける『内のし』
していから、箱などに詰めて送ります。
持参するなら、商品を包装した後にのしをかけた『外のし』にするなど、
あらかじめ使い方を決めておけば、いざという時に迷うず、混同することもないでしょう。

  • 表書き

表書きには、『御供』と書かれたものが、最もよく使用されています。
他には、忌明け前(四十九日以内)には、『御霊前』・忌明け後 (四十九日の法要後)には『御仏前』など、時期によって異なります。
実は宗派によって忌明け前であっても『御仏前』を使用することもある為 宗派が分からないときは『御供』と書いておくのが無難です。

  • 名前

ご主人の名前を黒の筆ペンでフルネームを書きます。
お葬式の時は、薄墨を使いますが、お彼岸などのお供え物にあえて薄墨を使う必要はなく、
黒の筆ペンで問題ありませんよ。

なお、水引の色やのしの内・外どちらにするか、などは送付先の地域や
習慣によって様々ですので、事前に先方へ確認しておくことを
おすすめします。

次に果物の金額について

お供え物の相場は、3,000円~5,000円前後と言われています。

大手百貨店やスーパー、果物屋さん、通販サイトでも
予算に見合った物を手軽に購入することができます。

では、お供え物は、お墓参りした後は、どうするのか?
お供え物は持ち帰らないといけないの?と思われる方も
いるでしょう。

基本持ち帰るのがマナーです。
そして、自宅でお供え物を頂きましょう。
というのも、食べ物や飲み物をそのまま置いておくと
鳥や害獣、不審者が食べ散らかして周囲を汚すからなんです。

ビールや缶ジュースも、放置すると
墓石に缶のサビが付着し、劣化を進めることになります。

田舎では、カラス・サル・アライグマ・イノシシやクマなどの
山に住んでいる動物たちがエサを求めて
人里へ降りてくることが度々あります。

ニュースでも人を襲った、との報道を耳にするほど危険です。

野生の動物は、習慣化すると人を狙ってくる
可能性がある為注意が必要です。

かわいいから、ほんの少しだけ、見かけたからと
軽い気持ちでお供え物を与えないでください。

ご自分の家の周りがごみくずや、食べかすまみれ
になったら気持ちよくはないですよね。

お墓にお供え物を残して帰ることは、ご先祖様や故人はもちろん、
管理してくださっている霊園・寺院に迷惑がかかる行為なのでやめましょう。

次に、持参したお供え物をその場で食べるというのは、
マナー違反にはならないことを覚えておきましょう。
桜が咲いている霊園などでは、お花見気分で頂く方も
いらっしゃいますよ♪

また、お供えものは、お墓に供えた時点でご先祖様や
故人が召し上がったものですので、仏壇へお供えするのはやめましょう。
その行為は、故人が飲み終えた缶ジュースを、再度故人へ
手渡す行為に等しく、大変失礼です。

カラになった缶ジュースを手渡されても、誰も嬉しくないですよね;;

お彼岸のお供え物でお金を包みたいときの金額は?

お供え3

では、お彼岸の時にお金を包みたいという方に
その金額の相場などについてご説明します。

お金をお供えするのは、失礼になるのではないか?
迷いますがご心配なく。
現金をお供えしても、マナー違反にはなりません。

先方の地域の習慣が分からない。といった場合でも、
現金であれば地方の習慣にとらわれず、気兼ねなく対応ができます。
困った際の便利な選択肢の一つとして、頭の片隅に入れておいてください。

では、金額ですが、一般的な相場では品物と同じく
3,000円~5,000円前後を包むのが妥当とされています。

また、お金だけでは心もとない方は現金と品物を組み合わせるのも
良い方法です。
その場合は品物と現金、合わせた額が相場の範囲内に収まるように
することをおすすめします。

例えば故人がお酒大好きで、先方でお酒をたしなむ方が
複数いらっしゃるのであれば、3,000円代のお酒に2,000円ほどの現金を包めば
一般相場価格の5,000円代でおさえる事ができますよね。

品物、お金、どちらでも高額な金額を包むのは控えましょう。

お世話になった方や相手の立場によって、金額は変動しますが
過度な金額を包むと、かえって先方を困らせてしまいますので注意ください。

次に、「新札より古いお札を入れた方がいいの?」という点については、
葬儀では、新札を使うことは、厳禁ですが、お盆やお彼岸などの行事は
事前に分かっているので、新札でもマナー違反にはなりません。

古いお札でも比較的汚れがなく、見た目が奇麗なものを、
新札しか持ち合わせがない場合は、新札を半分に折り折り目をつけて
不祝儀袋に入れましょう。

不祝儀袋を渡すタイミングは、実家に着き、
仏壇に手を合わせる前にご両親へ
「お仏壇へお供えください」と言って手渡してください。

また「お仏壇へお供えしてもよろしいですか」と一言断ってから
お供えするようにしましょう。これはお金・品物、問いません。

焦って玄関先で立ったまま手渡してしまう。先方の断りなく勝手に仏壇へ
お供えする行為は失礼ですので、注意してくださいね。

品物の場合は、必ず紙袋・風呂敷に包んで持って行きましょう。

お仏壇にお供えする際は紙袋・風呂敷から品物をとりだし、掛け紙が
見える状態にして渡してください。
紙袋や風呂敷に入ったまま手渡す、
取り出す際に掛け紙を破らないよう、注意が必要です。

ちなみに、

紙袋や風呂敷は一緒にお供えはせず、

たたんで持ち帰るようにしましょう。

お金の場合は、不祝儀袋に入れたまま、相手に名前が見えるよう
手渡してください。

どうしても行かれないとき、品物と同様に現金を郵送してもいいの?
と言う疑問については、マナー違反ではないのでご安心ください。

年配の方の中には「送付途中に破損・紛失するかもしれないのに、お金を郵送で
送ってくるなんて」とあまりいい印象を持たない方もいらっしゃいますから
注意が必要です。

郵送でも気にしない義両親であれば、お金を不祝儀袋に入れ、
一言添えた紙を同封して、現金書留専用の封筒い入れて送るのがよいでしょう。

できる限り、事前に事情があって行くことができないので、
お金だけ送らせていただいてもいいですか、と確認を取っておきましょう。

間違っても現金書留専用の封筒に、現金を直接入れて送付することは
避けましょう。
郵便局には、不祝儀袋が入る現金書留の封筒がありますので、
困ったらお近くの郵便局へ問い合わせると間違いありませんよ。

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まとめ

今回的を2つに絞ってご紹介しました。

  • お供え物に果物を持って行く際の注意
  • お金を持って行く際の金額

お供え物に果物を用意するにしても、お金を包むにしても
仕事で忙しいからと手を抜くのはご先祖様はもちろん、
先方の方にも失礼です。

親族であれば多少間違っていても、
大目に見てくれるでしょうが、義実家であればそうはいきません…。

毎年行われる行事ですので、

キッチリと知識を入れておきたいところです!

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