昔からある、「縁起物」っていろいろありますよね。

例えば、「招き猫」、「七福神」、「たぬき」、「福助」...

こういった縁起物の中に、「だるま」も挙げられると思います。

 

顔はちょっと怖いけど、コロコロしてて、形はかわいいですよね。

最近では、色もカラフルなものがあり、サイズも幅広く揃っているので、

インテリアとしても注目されています。

 

そんな、「だるま」ですが...

「そもそもなぜ、あんなビジュアル

だるまって願かけのときに使うものっていうことは知ってるけど、なぜ願かけ=だるまなの?」

とか、考え出すとわからないことがいっぱいですよね。

 

そこで、今回はだるまについて掘り下げてみましょう。

 

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意外な理由があった!?だるまに目を入れるようになった由来

 

 

「願かけ=だるま」ということは皆さんご存知ですよね。

なぜ、「だるま」が願かけの象徴にまでなったのでしょうか?

実は、「だるま」はモデルがいるのです。

みなさんは達磨大師」って聞いたことありませんか?

ちょっとまとめてみました。

 

「だるま」のモデル、達磨大師とは?

 

南インドの国王の3男だったのですが、幼い頃から考えが立派であったことから、

出家を勧められ、「菩提達磨」という名前をもらい40年以上修行に励み、

師匠に一人前と認めてもらうことができました。

師匠に今後の身の振り方について聞いたところ、

「私が亡くなるまでは私の元で修行し、

私が亡くなってから67年間インドで仏教を教えてから、中国へ渡るように」

と言われます。

達磨は師匠の教え通り、師匠の死後、旅に出ます。

中国に渡ったときに達磨は120歳だったといわれています。

中国に渡った後、壁に向かって座禅の修行をするのですが、これが9年間続きます。

この間に達磨の手足は腐ってしまい、切り落とさなくてはならないほどになってしまいました。

この9年間の修行のことを「面壁九年(めんぺきくねん)」といいます。

達磨はその後も修行を続け、150歳で亡くなったといわれています。

亡くなったことを惜しんだ皇帝が、達磨に大師の号を与えたことから、

達磨大師」といわれるようになりました。

 

なぜ「だるま」はあんな形なのか?

 

「面壁九年」のエピソードから、だるまには手足が無いと言われています。

また、だるまの顔は怖い雰囲気ですが、この表情はこのときの修行の苦しみに耐えている表情を表したものだそうです。

だるまといえば「赤色」ですが、これは達磨が位の高い僧である印の赤色の着物を着ていることと、

この赤い着物が当時の流行り病であった疱瘡よけのおまじないになると信じられていたことによるとされています。

だるまは、江戸時代に達磨大師をデザインした「起き上がり小法師」が作られるようになり、

この後、だるまは「七転び八起き」や「不撓不屈」といったイメージが定着するようになります。

 

だるまに目を入れるようになったきっかけ

 

当初、だるまは売られるようになる前から目が入っていました。

ところが、店に並んでいるだるまを見た客が「目が気に入らない」といって、トラブルになったことから、

その店は目の無いだるまを売るようになりました。

この後、目が入っているだるまは消えていったといわれています。

どうやら、だるまを売るときに「願をかけて左目を入れ、願いが叶ったら右目を入れる」というように

言って売ったことが広まったようです。

 

順番で意味が変わる!?だるまの目を入れる時の書き方

 

  

だるまは「左目には物事の始まりを意味する「阿」字を入れて開眼し、

心願叶ったダルマの右目には物事の成就を意味する「吽」字を入れ感謝の意を込めて寺に納めます。」

という方法が一般的ではないかと思います。

ただ、選挙速報などをテレビで見ていると、うつっているだるまの右目に目が入っていることが多いようです。

 

なぜ違うのかについては、ハッキリとわかっていません。

「阿吽」説が意味も通るので、一般的になっているのだと思います。

選挙のときの方法があやまりというわけではありません。

 

由来などをみていると、左目から目を入れることについて、

明確な何か理由があってそうなったわけではないことがわかりますよね。

 

だるまで有名なところといえば、「群馬県の高崎だるま」、「福島県の白河だるま」が有名ですが、

いずれも左目から目を入れると説明されています。

 

 

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まとめ

 

だるまの形や色については、私も正直それに理由があったとは考えもしませんでした。

起き上がり小法師に達磨が描かれたことがきっかけで広まったり、

果ては疫病のおまじないとして購入されていたんですね。

現在では、「願かけ」のアイテムやインテリアとして活躍している、だるま。

 

想像を絶する修行を長期間おこない、それを乗り越えられた、達磨大師。

成し遂げられたことはものすごいことで、かつそれによって高い位の僧として有名な達磨大師が、

本来であればとても遠い存在のはずなのに、だるまによって身近に感じられるということは、

それだけ人々に愛され続けているからなんだなと思いました。

 

「日本三大だるま市」である、

毘沙門天大祭だるま市(静岡県富士市)

深大寺だるま市(東京都調布市)

高崎だるま市(群馬県高崎市)

も開催されているので、ご興味があれば一度足を運ばれてみてはいかがですか?

 

 

<参考>

https://takasakidaruma.com/daruma101.html  出典(高崎だるま.com

https://true-buddhism.com/history/daruma/  出典(仏教ウエブ入門講座)

https://www.jindaiji.or.jp/event/darumaichi.php 出典(深大寺)

https://www.sagawa-daruma.com/ 出典(佐川だるま製造所)

https://www.3maturi.com/nippon/daruma/ 出典(日本全国「三大祭」ガイド)

 

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