さーさーのは、さーらさらー♪
わが家でも、七夕が近づくと、必ず子供たちが口ずさむ歌。
織姫と彦星が再開する日に、笹の葉に願い事を書いた短冊や七夕飾りをつるして楽しみますよね。
でも、なんで、七夕ってたなばたっていうの?
なんで、七夕に願い事をするの?
子供と一緒に楽しみたい、七夕の由来と、楽しみ方をご紹介します。
check!!
いつから始まった?七夕の日に願い事をするのはなぜ?
七夕の由来
中国から伝わる七夕伝説
七夕の由来として最も有名なのが、織姫と彦星の恋のお話ですね。
天の神の娘、織姫はとても働き者で機織りの名人でした。
遊ぶこともせず仕事に励む織姫に天の神は、働き者でまじめな牛飼いの彦星を合わせ、二人は結婚しました。
ところが、結婚すると2人は仲が良すぎて、遊んでばかりで仕事をしなくなってしまいます。
これが天の神の怒りをかい、天の川の両側に離れ離れにされてしまう織姫と彦星。
こんどは、悲しみのあまり、仕事が手につかなくなってしまいます。
見かねた天の神が、1年に1度七夕の夜だけ会っても良いと許し、織姫と彦星は七夕の夜だけカササギの翼にのり再開することができるようになったのです。
この、ロマンティックな織姫と彦星伝説のモデルになっているのが夏の空に輝く こと座のベガ(織姫)とわし座のアルタイル(彦星)という星。
この2つの星は天の川を隔てて両側にあり、旧暦の7月7日(現在の8月7日)頃にもっとも輝くことから七夕の伝説が生まれたといわれています。
乞巧奠(きこうでん)
乞巧奠(きこうでん)は中国に古くからあるお祭りで、機織りの名人である織姫にあやかり、機織りや裁縫の上達を祈る行事です。
7月7日に、祭壇に針や5色の糸を備えて星に祈りを捧げます。
女性は、香り袋を手作りし好きな相手に渡すことから、中国のバレンタインデーとも言われています。
時代が変わるとともに、機織りや裁縫だけで無く、芸術や書道などの上達を願う行事となりました。
この、乞巧奠(きこうでん)が、奈良時代に日本に伝わり、日本の棚機と合わさる形で七夕(しちせき)とよばれる宮中行事になりました。
この宮中行事であった七夕(しちせき)と、織姫と彦星の七夕伝説が、のちに広く民衆に伝わり、もともと農村で行われていた棚機(たなばた)にちなんで、七夕を「たなばた」と読むようになったと言われています。
棚機(たなばた)
棚機(たなばた)とは、神事でつかう着物を織るための機械の名前で、「棚機女(たなばたつめ)」と呼ばれる乙女が、神様のために着物を織って供えることで、秋の豊作を祈ったり、村の人々の穢れを清める行事でした。
棚機女(たなばたつめ)は、水辺に建つ小屋にこもり、神様のための着物を織り上げます。
この棚機女(たなばたつめ)と中国からきた織姫の伝説が
結び付き、七夕を「たなばた」と読むようになったのです。
願い事をするのはなぜ?
中国から伝わった乞巧奠(きこうでん)と棚機女(たなばたつめ)が合わさり、民衆に広く広まる中で現在の七夕へと変化していった七夕行事。
願い事をするのは、もととなる乞巧奠(きこうでん)が、機織りや裁縫の上達を星に祈るというところから、学術や、芸事、手習い事
などの上達を願うという風に変化していきました。
時々見かける「お金持ちになれますように」「ゲーム機が欲しい」というお願い事は、七夕では叶いそうにありませんね。
是非、来年の七夕は、こどもに上達して欲しいことや、頑張りたいことをお願いしてみましょう。
みんなで楽しも!オススメ七夕メニュー
こども達にもなじみ深い七夕。
どんな願い事にしようかな。とワクワクしながら迎える、特別な日にお勧めなメニューをご紹介します。
七夕そうめん
実は、千年もの昔から七夕の行事食である、そうめん。
暑い時期に、涼を感じられてつるっと食べやすいメニューですね。
七夕カレー
夏バテしやすいこの季節。
スパイスの香で食もすすみます。こども達も大好きなカレーはお手伝いメニューにもピッタリ。
いつものカレーに、型抜きしてゆでた、星型のニンジンやジャガイモ、オクラや、星型のチーズで飾ってもかわいらしいですね。
一緒に作って食べれば、楽しさもおいしさもいっぱいです!
こどもが喜ぶ七夕カレーの作り方はこちら
七夕ちらし寿司
御酢を使ったちらし寿司も、暑い時期にはさっぱり食べやすいメニュー。
キュウリや、薄焼き卵を星型に型抜きして散らすだけで豪華で可愛い七夕メニューに。
キラキラかわいい七夕ちらし寿司の作り方はこちら
七夕フルーツポンチ
好きな果物を、星の形にくりぬいて、ゼリーや白玉と一緒に盛り付けたら完成!
シロップの代わりに、炭酸飲料を使ったら、暑い夏にもぴったりのさわやかな味になりますよ。
七夕のお弁当
幼稚園のお弁当に、季節感を取り入れて。
織姫と彦星のお星さま弁当で、気分もキラキラ、うきうきになりますね。
まとめ
とても身近な行事である七夕ですが、その由来やなんで願い事をするかを知っている人は意外と少ないのではないでしょうか。
夏休み真っ盛りのこの時期に、こども達と少し夜更かしして、織姫と彦星が輝く夜空を眺めて七夕を楽しみたいですね。
これから、何ができるようになりたいのか。何を頑張りたいのか。
こども達を、より成長させる素敵な行事になるかもしれません。