今や節分の時期になると、全国いろいろな所で「恵方巻き」が食べられていますよね。
恵方巻きはおそらく大正時代からできた風習で、元々は関西発祥のようですが
1980年代後半に、とあるコンビニから全国に広まったと言われています。
恵方巻の起源の定説はまだ不明な点が多いのが実情です。
子どもに聞かれても、堂々とお父ちゃんお母ちゃん面できるように(?)、
恵方巻きの由来と方向についてお伝えしていきます。
check!!
そもそもどうやって決まった?恵方巻きを食べる方角が決まった由来
私は先祖代々関西出身なので、ものごころついた頃から
”節分は豆まきと巻き寿司の丸かじり“が定着していました。
熱々の御飯をしゃもじで切るように混ぜたら、おひつからは
フワッと酢飯の甘酸っぱい香りがして・・・。
母が祖母からもらった海苔を巻きすだれに敷いて、
様々な具材を入れたちょっと大きめの恵方巻きを
せっせと作っていた横で、好きな玉子だけをつまみ食い
していた記憶があります。
テレビを見たいのに逆方向を向いて食べなければいけなくて、
早食いで喉をつまらせそうになった事も・・・。
そもそも、なぜ恵方巻きを食べる方角が決まっているのでしょうね。
どうやって決めているのでしょうか?
まずは、恵方巻きを食べる「節分」について簡単にお伝えします。
現在は1月1日が正月ですが、以前は立春である2月4日が
年の初めと言われていました。
その前日が節分です。
今の大晦日ですね。
年の終わりに悪いものを全て払い落とす事から、
鬼退治として豆まきを行うようになりました。
家の邪気を払いのけた後、新しい年も良い年で
ありますようにと願って食べられたのが「恵方巻き」です。
ちょっとした決まり事もあります。
寿司を巻く=福を巻き込む
切らずに食べる=縁を切らない
しゃべらずに食べる=口から福が逃げないように
と言われ、恵方巻きを食べる時には、
願い事をしながら切らずに丸ごと1本黙って食します。
これが中々大変です。
結構なボリュームですし、喋るなと言われると
よけいに喋りたくなるものですよね・・・。
でもここは少し我慢。
そして、恵方巻きは文字通り恵方を向いて食べます。
恵方には、幸せや福をもたらす歳徳神という美人な神様がいらっしゃり、
その方向を向いて食べると福がもたらされると言われています。
しかしこの神様、その場にじっとしている事がなく
引っ越しが好きなお方のようで、その方角は毎年変わります。
方角については次の項目で詳しくお伝えします。
恵方巻きの具は基本の7種類を使った上で、
好きなものを加えても大丈夫です。
7つの具材をいれる事で、七福神様に例えて福があると言われています。
- かんぴょう
- きゅうり
- だしまきたまご
- しいたけ
- うなぎ(あなご)
- こうやどうふ
- おぼろ(さくらでんぷ)
色々な味のコラボレーション、まるでごちそうのようで
お腹もいっぱいになりますね。
それ以外でも、海鮮やお子様が好きな具材をいれて
オリジナルの恵方巻きを作るのも楽しいですね。
今年はどっちに向く?今後10年間の恵方巻きを食べる方角一覧
さて、引っ越し好きの歳徳神さまですが、
のらりくらりと移動されているわけではなく
お好きな方角があるようです。
その方角は、中国の暦の表示に用いられている
十干+四方で決まるとの事で、
全部で4つあり、順番に変わっていきます。
- 西暦の下一桁が「0,5」(2020年、2025年)・・・西南西のやや西
- 西暦の下一桁が「1,6」(2022年、2026年)・・・南南東のやや南
- 西暦の下一桁が「2,7」(2022年、2027年)・・・北北西のやや北
- 西暦の下一桁が「3,8」(2023年、2028年)・・・南南東のやや南
- 西暦の下一桁が「4,9」(2024年、2029年)・・・東北東のやや東
おおまかに言うと、西→南→北→南→東・・・と移動されています。
南がお好きなのでしょうか?
方向が分かりにくい場合は、市販のコンパスや
携帯のアプリで恵方専用の方位磁石もあるので
使ってみても良いですね。
まとめ
日頃、なんとなく節分の時期になると食べていた「恵方巻き」。
方角には法則があって、歳徳神さまにお願いするという理由があったのですね。
意味を知った上で食べるとまたひと味違ったものになります。
食いしん坊の筆者は少しだけ、美味しい巻きずしを
食べる口実にしている部分もありましたが・・・
これからは家族のためにきちんと考えて節分を迎えようと思います。
「無病息災」良い一年となるようにおだやかに願う、
そんな素敵な節分でありますように。