いつも笑顔で接していたいけれど、子供のわがままにはどうしてもイライラしてしまいますよね。ふと気が付けば、わがままを言って癇癪をおこしている我が子を一日に何度も怒っている…なんてことがあったら、要注意です。
0歳~1歳頃のイヤイヤは、別の事に気をそらす事で解消されたりすることも多いのですが、言葉が発達してきた2歳~3歳頃のわがままは、親の方は最近子供とは言葉のやりとりで意思疎通が出来てきたのに…と思っていても、実は子供自身は伝えたい事の半分も親に伝えきれていなかった、ということが原因で起こることがあります。
子どもを感情的に怒ると、場の空気が悪くなるのはもちろんですが子供の癇癪がますますひどくなったり後で自分が落ち込んだりするだけでなく、子供の自己肯定感を低くする原因のひとつにもなるそうです。
ですからそんなときは、怒るのではなく叱らねばなりません。
「怒る」とは、大きな声や威圧的な態度で感情をぶつけることですが対して「叱る」とは厳しいことを言う時も感情的にならず、冷静な態度で子供に接することです。
どうすれば怒ることなく叱ることができるのでしょうか。
現在は小学生になる我が子たちが幼少の頃を思い出しながら、お伝えしていきます。
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先輩ママからのアドバイス!子供の上手な叱り方
例えば、食卓に出されたミニトマトを見た瞬間に
「え~。トマト、嫌い。食べない。」
と言われたとき、即座に怒るということはまずないですよね。何度かやり取りをしているうちにイライラが募って怒ってしまうのではないでしょうか。
お出かけの準備をしている際、子供が自分ですると時間が掛かって出発時間に間に合いそうにないので親が手伝おうとしているのに「自分でやる」と言い張るときは、さすがに最初から怒ってしまうかもしれません。
また、お菓子売り場で「買って、買って」と言ってきたときは、最初はたしなめるけれど子供が一歩も引かないとなると怒ってしまう流れになると思います。
このように様々な場面において、子供を怒ってしまうのは親の心に余裕がないときなのだということに気づかされます。
余裕がないがゆえに親自身の都合を子供に押し付けていなかったか、子供が少ない語彙力のなかで本当に伝えたいことをきちんと把握できたかを振り返ってみましょう。
子供のわがままには子供なりの理由があります。
頭ごなしに叱り続けていると、子供は気にくわなければ大きな声で怒鳴ればいいんだ、と覚えてしまったり、自分の気持ちをいつも受け止めてもらえないという疎外感から、ますますワガママがエスカレートしてしまったりすることにもなりかねないという危機感を念頭に置いて接するように気持ちを切り替えてみてください。
感情に任せて怒るのではなく、冷静に叱れるようになってきたら叱り方にも気を付けてみましょう。
まず、叱るときは兄弟がいる部屋でもなるべく叱らない兄弟との距離を離して、横やりを入れられないように注意します。つぎに、叱る子供の目をしっかり見つめながら落ち着いた声で話します。時には子供の言い分も聞いてコミュニケーションを取りながら叱ります。
例え間違ったことを言っていても、一度受け止めてから正します最後に子供のこれからの成長に期待していることを伝えます。うちは、この叱り方に変えてから、癇癪を起す頻度が明らかに下がりました。
あなたは大丈夫?子供の叱り方、それだけはダメ!
良い叱り方について前述しましたが、逆にダメな叱り方とはどういうものでしょう。
まず、恐らく子供はだいたい毎回同じ事をやって叱られることになると思うのですが「いつもダメだ」とは言ってはいけません。これは、自分はいつもダメなんだということが刷り込まれてしまうからです。
次に、「今やったこと」以外の過去にやった様々なわがままを掘り返して叱る事です。これをやると、叱る時間も長くなり、叱られ終わった後で結局自分は何に対して叱られたのかわからなくなってしまうからです。
また、人格や存在を否定するような言葉を浴びせたり、兄弟であっても他者と比較する言葉を使ったりしてはダメです。
叱る子供に対しても蔑まず、むしろ今後の成長を期待して叱っているのだという気持ちが伝わるような言葉かけをすることで親に対する信頼はもちろん、自己肯定感の安定にもつながります。
叱る事柄に関して、手短に冷静に子供に理解度を確認しながら叱ると良いでしょう。
まとめ
3歳ごろの言い分は、小学生になって語彙力が伴ってきてからもう一度聞くと「あの時、本当はこんな風に伝えたかったんだ」と言われて、なるほど当時はああ言うしかなかったんだとお互い納得することも良くあります。
ついつい感情に任せて怒ってしまうこともあるかもしれませんが、子供の健やかな成長の為にも可能な限り、冷静に叱っていきたいですね。
この記事を参考にお子さんとの向き合い方を考えて、「怒る」と「叱る」を区別し、ストレスの少ない育児を目指しましょう。