現代の犬は、突発的なケガや事故、老後に
かかりやすくなる病気に備えて何らかの保険に
入ることをおすすめします。
どんな保険に入るべきかは、飼い主さんのライフスタイルと、
犬種、体質によって大きく変わってきます。
現在の犬は、家族としての意識が深まり、室内飼いが普通となり、
飼い主は、一緒に過ごす時間が増え、犬の体調変化に
気づきやすくなっています。
この30年で、獣医療レベルが向上し、病気も見つけやすく
犬の体に負担をかけずに治療することができます。
また、長寿化に伴い医療費と介護費の増加で保険に
入っていない場合は、医療費は100%自己負担となります。
結構大変ですよね。。
check!!
そもそもペット保険は入るべきか?加入する利点と欠点
仮に愛犬が病気かケガをしたら、と思うと
ペット保険に入っておいたほうが心強いでしょう。
ミニチュア・ダックスフント5歳の飼い主さんの話ですが、
椎間板ヘルニアの治療だけで65万円かかり、70%の保険を
かけて、40万ほどが戻ってきたとのことです。
保険の存在で、経済的な問題を置いて最善の治療ができ、
心理的にとても安心できたそうです。
では、ペット保険の欠点といえば、保険料です。
『日本ペットプラス少額短期保険株式会社』のサイトで、
『大型犬・1歳・通院・入院・手術をトータルで90%補償』
(プラチナプラン90%)の条件で算出します。
こちら↓↓
https://www.nihonpet-plus.co.jp/info/campaign/2019/web10.html
保険料は月額4,410円、年額48,980円となり、保険料は
犬の年齢と比例して色々なリスクも高くなり、それに
合わせて1年ごと上昇します。
ちなみに、
『大型犬・7歳・通院・入院・手術をトータルで90%補償』
となると、保険料は月額5,110円、年額56,730円となります。
ペットサポートのPS保険では年齢が3歳ごとに
上がるタイプは、やや家計に優しいです。
5歳ごとで上あがるタイプや5歳頃から保険料が
非常に高くなるタイプなど
よく計算して選ぶことが必要です。
<各会社による保険金請求事例の調査>
各ペット保険会社によって、免責事項、通院補償、最低診療費、
保険料、他にも全てが少しずつ異なります。
通院・手術・入院のトータルで、いくらまで補償と設定しているのか?
それぞれにいくら?通院は日数指定ありか?
各会社のサイトを見比べ、必要なら資料を取り寄せ、
規約や事例をよく見てベストな選択をしましょう。
<ある保険会社の資料例:小型犬の保険金請求事例>
犬種:ミニチュアダックス(8歳)
それまでの通院回数:なし
病名:椎間板ヘルニア
入院日数:14日間
治療費合計:616,961円
↓
70%補償:保険補償額431,873円(自己負担額 185,088円)
50%補償:保険補償額308,481円(自己負担額 308,480円)
参考URL:https://www.axa-direct.co.jp/s/pet/pet_dog/about_payment/
これを見ると、普段から高い保険料を払う方がいいようです。
犬の生涯、払い続ける額の保険料など、よく考える必要
があり、性急に決めるのは避けましょう。
ペット保険の加入条件は、人と同じでいくつかあります。
- 加入前の半年間(場合によっては3ヶ月)、病院にかかってない
- ガンや椎間板ヘルニアなどの大きな病気※にかかっていない
- 7歳以下
などです。
※の内容は、股関節形成不全、糖尿病、肝硬変、甲状腺疾患、
脳・神経疾患、フィラリア感染症、腎不全、心疾患など
7歳以上の犬はシニア期、保険会社によりますが、
- 新規加入は満7歳11ヶ月まで
- 新規加入は満9歳未満
- 新規加入は満12歳11ヶ月まで
- 新規加入は満13歳まで(ただし満9歳以上は健康診断の受診が必要)
と、老齢犬の扱いはかなりシビアです。
一度入れば終身継続加入(寿命まで保険が降りる)が
可能なので、安心してください。
一番楽なのは、飼い始めたその時にペット保険に加入、
次に保険加入が楽なのが成犬期(1~4歳)です。
トイ・プードルなどは脱臼や骨折が多く、0歳からの
ペット保険加入と、膝蓋骨脱臼が補償対象
であるかの確認を勧められます。
保険料は基本的に大型犬が老化が早く、
病気などが早く起こる傾向から
小型犬<中型犬<大型犬となっています。
- 小型犬か大型犬か
- 血統書付きかミックスか
- 現在の年齢はいくつか
- 持病の有無
- 犬種的になりやすい病気はあるのか
- 体質的になりやすい病気はあるのか
何犬か、犬種別にかかりやすい病気やケガに
よって保険は異なり、免責事項になることもあります。
<免責金額>
免責金額とは、
『ペット保険を利用する際、
保険会社が支払いの責任を負わずに、
利用者が別途負担する金額』のことです。
計算式は、診療費-免責金額=自己負担額
(診療費-免責金額)×補償割合=保険金
となり、診療費×補償割合から算出される額と比べると
実際の保険金は少なくなります。
<最低診療費の制限>
補償の対象となる診療費が最低診療費に達しない場合、保険金が
受取れないことを指します。
例えば最低診療費30,000円の場合、28,000円診療費がかかっても
保険が降りません。
つまり、通院診療費が最低診療費に達しないと保険が
降りないことになるのです。
ありがたい条件とは、
- 幼犬(1ヶ月ほど)から高齢犬(7~12歳)でも入れる
- かかりやすい病気があっても入れる
- 犬に多い病気で免責事項となる病気がないあるいは少ない
- 大型犬でも大丈夫な額の保険料
- 月々の保険料が支払える額である
- 年ごと(犬の年齢ごと)に上がる保険料が支払える額である
- 免責金額がないあるいは低い
- 最低診療費がないあるいは低い
と言えます。
おすすめ業者はどこ?ペット保険業者の口コミ・評判をまとめてみた
今日本にあるペット保険会社は損害保険会社と
少額短期保険会社の2種類があり、後者のほうが
ペット保険で伸びています。
損害保険会社:
予測不能な事故や火災などによって受ける損害に対し、
一定の金額(保険金)を支払う保障をしている会社を指します。
事故や火災は予測ができず、そのために、預かり資産の運用は、
短期貸付や預金など安全性の高いもので行っています。
損害保険会社間の競争は厳しいです。
▼損害保険会社のペット保険会社
アイペット損害保険株式会社
アクサ損害保険株式会社
アニコム損害保険株式会社
au損害保険株式会社
少額短期保険会社:
一定の事業規模の範囲内において、保険金額が少額、保険期間1年
(第二分野については2年)以内の保険で保障性商品の引受のみを
行う事業、最低資本金も1000万円からです
少額短期保険なので保険契約者保護機構の制度の対象にならず、
保険契約者の保護を図るため、業務開始時に最低1,000万円を、
また毎期一定の供託金を法務局に供託することが義務づけられています。
▼少額短期保険会社のペット保険会社
イーペット少額短期保険株式会社
イオン少額短期保険株式会社
SBIいきいき少額短期保険株式会社
株式会社FPC エフピーシー
日本アニマル倶楽部株式会社
日本ペットプラス少額短期保険株式会社
ペッツファースト少額短期保険株式会社
ペッツベスト少額短期保険株式会社
ペット&ファミリー少額短期保険株式会社
ペットメディカルサポート株式会社
楽天少額短期保険株式会社
次にペット保険会社の口コミランキング系サイト
複数を比較してみました。
アクサダイレクト
https://life.oricon.co.jp/rank_pet/
画像出典https://life.oricon.co.jp/rank_pet/
同率1位がアクサ損害保険(アクサダイレクト)、ペットメディカル
サポート(PS保険)、3位がアニコム損害保険ということです。
クチコミランキング編では、
https://kuchiran.jp/money/ins_pet.html
画像出典https://kuchiran.jp/money/ins_pet.html
PS保険が1位。
同率1位のFPCペット保険は、
調べた限りでは通院補償30日・入院保障125000円の年3入院可・
入院日数制限なし・手術保障10万円の年1手術で、限度額も85万円
と保険料の額にしては高く、これから伸びるところなのでしょうか。
同率3位の楽天少額短期保険「あんしんペット保険」、
日本ペットプラス少額短期保険
みんなのペット保険 評価・口コミ ペット保険の人気・満足度ランキング
https://www.min-pethoken.com/ranking.php
画像出典https://www.min-pethoken.com/ranking.php
1位アニコム、2位アイペット、3位PS保険、
他のサイトでも高評価な会社ではありますね。
5位 楽天
みんなの評判ランキング(みん評)ペット保険の口コミ・評判ランキング
https://minhyo.jp/pethoken
画像出典https://minhyo.jp/pethoken
1位アニコム、
2位アイペット
イーペット少額短期保険は初めて上位に
初回のケガは100%補償、補償限度額60万円、
70%補償プラン、50%補償プランなど宣伝しています。
https://minhyo.jp/pethoken
https://minhyo.jp/pethoken
人気保険ランキング(保険比較ライフィ)
2019年ペット保険ランキング
1位アイペット損害保険ペット保険「うちの子」
2位ペットメディカルサポート株式会社「ペットサポートのPS保険」
3位SBIいきいき少額短期保険「SBIいきいき少短のペット保険」
4位アイペット損害保険「うちの子ライト」
となっています。
全体的に手頃な保険料で、規約に抜け穴がなければ
犬の保険としても選択肢としてはありだと思います。
楽天の保険比較 ペット保険 ~ご契約者様の声~
※ランキングではなく、あくまで評判がいいペット保険会社リストです。
『ランキングページではお客さまのネット申込数に基づいて
今月の人気商品をご紹介します』
(楽天の保険比較経由での契約申込の多い順)とのこと。
https://hoken.rakuten.co.jp/pet/voice/index.html
画像出典https://hoken.rakuten.co.jp/pet/voice/index.html
アクサダイレクトのペット保険、ペットサポートのPS保険が
やはり強いですが、「いぬとねこの保険」は、ネーミングで
人気になりそうです。
「いぬとねこの保険」は、プランによっては、
通院・入院の1日あたりの限度額や、
手術一回あたりの限度額、通院・入院回数の制限、
手術回数の制限はない反面最高のプラチナプランでないと
通院補償や年間補償限度額が厳しい印象を受けました。
保険市場 ペット保険
https://www.hokende.com/damage-insurance/pet?class=1&type=110&age=7
※大型犬のほうが色々と大変なので、ゴールデンレトリバー、7歳の
条件で各社の補償や通院、手術、限度額などの条件を見ていきます。
1位 SBIいきいき少額短期保険
保険料の安さから評価を得ていますが、
年間限度額50万円などとなっています。
2位 楽天少額短期保険
補償70%ではありますが、通院回数が多いと、
免責金額の¬¬¬14,000円がかなりきついと思います。
3位 au損保
保険料がかかるばかり。
4位 PS保険
入院1日限度額と通院1日限度額、50%補償プランで免責金額も待機期間もなし。
5位 FPS
入院限度額が非常に高く、補償50%でのこの条件、
保険料もこの金額なら○
6位 日本ペットプラス少額短期保険
保険料低く入院も手術も補償なし。
7位 イーペット
8位 アイペット損保「うちのこライト」△
90%補償あり、通院補償がなく、免責金額が30,000円。
「うちのこ」であれば通院も補償があり、
補償限度額も通院日数も入院日数も。
9位アニコム(どうぶつ健保ふぁみりぃ)
月払保険料5710円通院・入院・手術の1回限度額あり
年間限度額も低いです。多頭割引・健康割引アリ。
10位 アニコム(どうぶつ健保ぷち)
通院補償なし。入院・手術・年間の限度額は△
圏外その1はペット&ファミリー
補償50%としてはまあまあ。
圏外その2はペッツペスト少額短期保険
月払い保険料4190円補償80%
圏外その3はアクサダイレクト
がんの待機期間120日と年間限度額
50万円。
圏外その4は日本アニマル倶楽部
うさぎやハムスターの
小動物、鳥類、爬虫類も加入可
では、おすすめの保険は、PS保険(50%補償プラン)
大型犬7歳で見積もりをとった場合、
PS保険50%補償プラン:月払保険料3,000円
PS保険70%補償プラン:月払保険料3,660円
となります。
仮にPS保険70%補償プランの保険を大型犬0歳から8歳までかけた
として、343,800円です。
家庭動物保険少額短期保険会社ペットメディカルサポート株式会社、
通称、ペットサポートのPS保険では、
基本プラン50%、堅実プラン70%、充実プラン100%の
3つのプラン全てにおいて下記が通用します。
- 免責金額なし
- 最低診療費なし
- 通院補償付き(1日1万円、年間20日つまり20万円まで)
- 入院保障付き(1日2万円、年間30日つまり60万円まで)
- 手術補償付き(1回10万円、年20万円まで)
- 利用回数で保険料上がらず
- 病気・ケガを理由に保険更新は断らない
- 病気・ケガを理由に更新時の補償対象外にしない
- 病気・ケガを理由に保険料増額はしない
- がん・椎間板ヘルニア、膝蓋骨脱臼、歯科治療も補償
- 申し込んだら待期期間なしですぐに補償スタート
- 3歳に1度しかない保険料引き上げなので保険料上昇が緩やか
- 獣医師無料相談ダイヤル(契約者専用)付き
- 事故で必要になったなら車イス10万の補償
- ペットセレモニー特約ありなら火葬費用3万円付き
- 通院1日から通院補償あり
- すべてネットより申し込み可能
短所を言えば、8歳11ヶ月までしか新規加入できない点。
他の保険会社では、満9歳からの毎年の健康診断が必須ながら
13歳まで新規加入させてくれるところがあります。
<注意・保険が効かない場合>
- 保険期間開始日より前に発症したケガ・病気
保険期間開始日前にケガ・病気で、診療が保険期間
開始後のもの保険申込前のケガ・病気を保険申込み後に
診察してもらった場合が当てはまりますね。
- 契約者・被保険者(補償の対象となる方)の行為によるもの
契約者または被保険者の故意、重大な過失によるものなど
つまり、虐待などです。 - 自然災害によるもの
- 遺伝性疾患および先天性異常
股関節形成不全等の遺伝性疾患、および保険責任開始前に
獣医師の診断により既に発見されている先天性異常
犬は人間に都合で形質を優先的に交配を繰り返され、
その弊害で遺伝性疾患を抱えている犬種が多くいます。
股関節形成不全は大型犬に多く、緑内障が多い犬種も、
チワワなどは水頭症に悩まされてきました。
遺伝性疾患は発症頻度が高く、有効な治療法が少ないため、
保険でまかなうことが困難です。
- ワクチン接種をすることで疾病の発症を防ぐことができる病気
犬パルボウイルス感染症、ジステンパーウイルス感染症、犬パラインフルエンザ感染症、
犬伝染性肝炎、アデノウイルス2型感染症、コロナウイルス感染症、レプトスピラ感染症黄疸型、
レプトスピラ感染症カニコーラ型、フィラリア感染症、猫汎白血球減少症、
猫カリシウイルス感染症、猫ウイルス性鼻気管炎、猫白血病ウイルス感染症、
狂犬病、および、前記の疾病に起因する疾病
(ただし、当該疾病の発病日がその予防措置の有効期間内であった場合は、この限りではありません。)
まとめ
生き物は大型であればあるほどすべての世話が
大変で、たまに本当にグロッキーになります。
それでも手放せないのがその大きな生き物なんですよね。
できるだけ長く一緒にいられるように、
できるだけのことをしましょう。