子供が成長し、色々と質問してくる年になると、親としてきちんとした事を教えないと、お友達や幼稚園の先生に伝わってしまいますよね。気をつけないと、何でも話してしまいます。

ここでは、桃の節句、ちらし寿司の意味をご紹介していきます。

 桃の節句は、上巳(じょうし・じょうみ)の節句(上旬の巳(み)の日、33日)、と呼ばれ、中国では、その日に川で身を清める習慣があり、それが日本に伝わり、人形遊びと結びつき、流し雛をする行事が始まりました。

時期は、平安時代より前からとされ、京の貴族の子女が、天皇の御所を模した御殿や飾り付けで遊び(ひいなあそび)、健康と厄除けを祈ったものが江戸時代に庶民の人形遊びになり、節句と結びついて現代に伝わったとされています。今は、ひな人形は、飾るもので、それで遊ぶという習慣は、ありませんね。

現代の桃の節句は、毎年33日に、桃の花が咲く頃、女の子の健康を願う行事、ひな祭りと呼ばれ、ひな人形を飾り、雛あられ、菱餅を供え、ちらし寿司や白酒を用意し、食事を楽しむ節句のお祭りです。ちらし寿司は、いろいろな具を散らし、華やかの盛り付けるため、好まれています。

桃の節句の料理といえば、ちらし寿司に、はまぐりのお吸い物です。

ちらし寿司は、具を散らすことから、ちらし寿司と言われ、家庭料理として作られ、ひな祭りなどのお祝い事がある時に食べられます。寿司と言う字は、寿(ことぶき)と司(つかさどる)なので、縁起が良いことから、お祝いの時に作られるようになりました。

ちらし寿司の由来は、諸説ありはっきりしたことは、分っていません。ちらし寿司に使われる具は、海老、レンコン、菜の花、さやえんどう、錦糸卵、いくらなどで、それぞれ意味があります。

  • 海老・・・長寿 腰が曲がるまで丈夫に生きるように。
  • 豆・・・まめに働く。仕事に困らない。仕事がうまくいうように。
  • れんこん・・・見通しがきくように。穴があいて先が見えるから。
  • 菜の花・・・春らしさ。
  • 卵、いくら・・・子宝に恵まれるように。金運に恵まれるように。

 そして、はまぐりのお吸い物。対の貝がぴったりと合う。一人の人と生涯連れ添うようにという願いが込められています。

 食材の色にも意味があります。桃色の食材は、生命、魔よけ。白い食材は、大地、純白、清浄 、子孫繁栄。緑は木々、植物、健康、長寿黄色は、成長を意味しています。

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子供に教えてあげて!桃の節句料理に使われる具材のそれぞれの意味

桃の節句のお雛様にも菱餅の飾りが含まれていますね。菱餅は、江戸時代に始まったとされ、当時は、ひな遊びを外で楽しむため、持ち歩くことができるようにしたのではないかと言われています。

菱餅の色は、緑、白、桃色が代表的ですが、近頃は、黄色(月のイメージ)、オレンジ(太陽のイメージ)が加わっている場合もありますね。緑のよもぎ、母子草(母と子が健やかであるように)は、病気の予防、解熱、解毒作用、目を良くし、増血作用があり、薬として使われていました。

白のひしの実は、血圧を下げる作用があります。桃色のくちなしの実は、解毒作用があります。

色の意味は、

  • 緑 母子草、よもぎ、健康 厄除け、新緑、芽が吹く
  • 白 ひしの実  清浄 子孫繁栄 長寿、残雪
  • 桃いろ くちなし 魔よけ 桃の花 

くちなしは、白い餅に加えると桃色になるので、使われるようになったのも一つの理由です。

菱餅は、下から緑、白、桃いろ

雪の下では、「若い芽が吹き、雪の上では、花が咲く」あるいは下から白、緑、桃いろ 「雪の中から若葉がもえ、若葉の上に花が咲く」ということをイメージして作られています。

菱餅は、春の到来を歓ぶお供えものと言えます。

単なる習わしじゃない?!桃の節句に菱餅を飾るその深い意味とは?

桃の節句に菱餅を飾るのは、どうしてなのでしょう。そしてどうして菱形なのでしょう。

諸説ありますが、菱の実は、菱形をしていることから、菱形になったという説、室町時代の幕府の安定と全盛期の足利家が正月に菱形の餅を食べていたから、また家紋の形が菱形だったという説。大地を表しているという説。

心臓の形に似ているからという説があります。

また、菱の実を食べて千年いきた仙人が中国にいたという話から長寿を、そして、菱がとても繁殖力が強い植物であることから子孫繁栄を意味しています。菱餅の角は、厄除け、魔よけになるなのだということです。

食べ方として、角をちぎって食べることで角が立たずに丸く生きる。平和な人生を送れるように。という願いが込められています。

菱餅を飾るのは、邪気を払う意味合いを含んでいます。

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まとめ

桃の節句は、昔から、親が娘に元気に育ってほしいとう思いがこめられてできた習慣です。

特に昔は、医学も発達していなかったため、子供が丈夫に成長するのが、難しく両親の深い願いがこめられていたことがわかります。

本当に親の子を想う気持ちは強いと感じます。

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