毎年家庭訪問の時期が来ると、子供が通っている学校からは10分から15分程ですので玄関先でも構いませんという内容のプリントが配布されますが、お茶やお茶請けのお菓子については触れられていません。
そもそも先生にお茶を出さないと失礼にあたるのでしょうか。
また、お茶を出さなかったために今後我が子の学校生活に影響があるのかと思うと悩んでしまいますよね。
過去10年ほどある自身の家庭訪問経験と周囲の家庭へのリサーチ結果から、先生も保護者も納得のおもてなしについてお伝えしていきます。
check!!
家庭訪問でお茶は出さずにペットボトルを持って帰ってもらう方法も!
まずは、従来の方法で先生に部屋に上がってもらいお茶を出したと仮定しましょう。
事前に配布される日程表によると、多い時で1日に6件ほどの家庭を15分間訪れ、次の家までの移動時間は10分間になっています。
先生によっては車で移動される方と自転車で移動される方がいらっしゃいますが、車移動の先生の場合車を停めるためにも時間を取られますから移動時間10分という設定時間は結構シビアなのではないかと思われます。
また、熱いお茶が苦手だったり逆に冷たいお茶が苦手だったりそもそも出された飲み物が苦手な飲み物だったということもあるかもしれません。
さらに言えば、熱いお茶が飲めるようになるまで待っていては限られた時間を奪ってしまうことになりますし、出されたお茶は飲み干さねばと気を遣ってくださった場合には各家庭でその都度飲んでいてはトイレにも困ってしまうかもしれません。
この様なことから、お茶を出すことが先生にとって迷惑になるのではと捉える人もいるようです。
次に、玄関先で立ち話になった場合について想定してみます。
家庭訪問時の先生は、手ぶらではなく資料や配布するプリントや連絡用の携帯電話などを持っていらっしゃいます。
座るような高さのない玄関の場合は立ったままお茶を飲んでいただくことになりますので、手持ちのプリント類は一旦預かるか地面に置いていただくことになるかもしれません。
そこまでしてお茶を勧めるのもどうかと考えると玄関先でお茶を出すことは賢明ではなさそうです。
しかし、お茶を出さない=(イコール)何も出さないというわけではないのです。先生に対するおもてなしの心は別の形で表すことができます。
それが、ペットボトルの飲み物です。これなら、飲みたいときも飲みたくない時も飲み残した時もお互いあまり気兼ねしないで済みます。
部屋に上がっていただいた場合は、テーブルの上に置き「どうぞお召し上がりください」と一言添えます。
また玄関先での立ち話の場合は、まず「いかがですかと」おすすめし、もし断られた場合はお帰りの際に持ち帰り用の袋に入れてお渡しします。
家庭訪問でお菓子も持ち帰りしてもらう?
では、お茶請けのお菓子についてはどうでしょうか。
お茶請けというくらいですから、お茶をお出しする前にお勧めするものです。
お茶をいただく前にお菓子を食べるとお茶の中の胃が荒れる成分を和らげる働きがあるそうですから、お菓子を用意することもおもてなしの心配りだと言えるでしょう。
お茶をペットボトルで用意した場合、お菓子だけお皿でお出しするでしょうか。
答えはNOです。
なぜなら、ペットボトルのお茶を用意する理由が先生の時間を奪わないため、要らぬ気を遣わせないため、また玄関先で迷惑にならないためだからです。
先生がペットボトルをお持ち帰りされることを想定してのことですので、個包装のお菓子を「時間のあるときにでも召し上がってください」と言って一緒にお渡しすることもできます。
まとめ
家庭訪問では、忙しい業務の間を縫ってしかもタイトなスケジュールで先生が各家庭を訪問されます。
気を利かせて用意したつもりが、かえって迷惑にならないようにという「ペットボトルの飲み物・個包装のお菓子・持ち帰り用の袋」というおもてなしは、割と多くの家庭で実践されていましたし、私も実によい方法だと思います。