ホタルが里山を飛び交う姿は、まさに風光明媚。
柔らかい光を放ち飛び交う景色は、多くの人を
惹きつけていることでしょう。
私もホタルの時期になると地元のダムに出かけますが、
あの景色は何時間でもボーっと眺めていられます。
本当に美しくて・・・。
ホタルは昔から日本人に親しまれ、歌の中にも
詠まれる程に四季の風物詩となっていたもの。
しかし、環境破壊・文明開発などで自然が壊されて、
ホタルが生息する環境が少なくなっています。
確かに実家の近所の川も、30年程前は
もっとたくさんいたのになあ~・・・、
と感じています。
小さいお子様に間近でホタルを見てほしいと
思っている親御さんや、もっとホタルのこと
を知りたいと思っているあなたへ。
ここでは、ホタルの生態やおススメの時期や場所などをお伝えします。
check!!
いつどこで見られる?蛍が見られる時期とオススメの場所は?
日本では約40~50種類のホタルが生息しています。
一番良く見られるホタルは「ゲンジホタル」で、
本州・四国・九州の全域で観測されています。
ホタルが生息する場所の条件が5つあります。
- 川の流れが緩やかで雨の日やダムの放流などで極端に増水しないこと。
- 合成洗剤やし尿などの汚水が川に流れ込んでいないこと。
- 草木や土、コケが生えていること。(卵を産んで育つ環境)
- 泥水が流れず澄んだ水であること。
- 多くの生物が繁殖していること。(幼虫の御飯であるカワニナが豊富にいること)
簡単にいうと、自然と人間が共存している「人里」と呼ばれている場所で、
程よく人の手が入れられ、適度に自然が残っているところです。
気温や水温・一定の湿度や環境によって
見られる時期はさまざまで、その年の気候にも
左右されます。
一般的には以下の時期から、
7月・8月ごろまで見られる所もあります。
西日本・・・5月上旬~
関東・・・6月中旬~
東北・・・7月上旬~
高地・・・7月下旬~
場所によって見られる時期が大きく変わりますので、
行先の情報を収集してから鑑賞しに出かけましょう。
また、関西から行ける筆者が
おススメのホタルスポットを5つお伝えします。
- 滋賀県米原市長岡 (天野川一帯)
住所:滋賀県米原市長岡
電話:0749-58-2227(米原観光協会)
URL:http://kitabiwako.jp/spot/spot_350
国の天然記念物に指定されている地域です。
毎年6月上旬に「ホタル祭り」が開催され多くの人でにぎわいます。
〇天の川ホタルまつり 動画をこちらに
用意しましたので、参考になさってください。
- 奈良県宇陀市 (曽爾高原)
住所:奈良県宇陀郡曽爾村
電話:0745-94-2106(曽爾村観光協会)
URL:https://sonimura.com/event/5/
ススキで有名な曽爾高原の入り口にある
かずら橋と蛍公園周辺で見る事ができます。
橋から見下ろしてみるホタルはまた格別です。
- 徳島 川田川(美郷川一帯)
住所:徳島県吉野川市美郷
電話:0883-43-2888(美郷ホタル館)
URL:https://www.misatonowa.jp/?md=6
こちらも、滋賀の天野川と同様、国の天然記念物に指定されている地域です。
ここではおよそ5種類のホタルを見ることが出来ます。
- 南あわじ市 成相ダム
住所: 兵庫県南あわじ市八木馬回
電話:0799-43-5226(南あわじ市建設課)
URL:https://www.awajishima-kanko.jp/manual/detail.php?bid=651&lid=&at=
地元民の知る人ぞしるスポットです。
ホタル橋の近くから谷に向かう階段を
下りれば川の近くまでいけますので、
間近でホタルを鑑賞することができます。
- 和歌山県 紀の川市 「きしべの里公園」
住所:和歌山県紀の川市貴志川町 井ノ口地内諸井橋下
電話:0736-77-2511(紀の川市 観光振興課)
URL:http://www.city.kinokawa.lg.jp/kanko/park/kishibe-no-sato.html
貴志川のほとりにある、自然がたくさんある公園で、
近くの貴志駅はねこ駅長がいる駅として有名です。
あっという間にいなくなる⁉蛍の寿命ってどれくらい?
ホタルが見られる場所は自然と人間が
共存している環境が整っている場所であり、
ひと昔前の懐かしい田舎の景色が残っている場所です。
そんなホタル舞う景色を、子どもにも
その先の子達にも見せてあげたいものですよね。
では、ホタルは、どのくらい生きるのでしょうか?
ホタルの寿命は、おおよそ1週間~2週間と言われています。
しかし、それは成虫になってからの期間。
卵から成虫になるまではおおよそ1年の期間がかかります。
成虫になると口が退化して、水しか飲めなくなり栄養を取る事が
出来ないため短命であると言われています。
寿命までの間、次の子孫を残すために一生懸命に光り、
まさに命の光のような、幻想的な景色です。
まとめ
ほたるが生活できる環境は、人間にとっても
自然豊かな良い環境ということだと思います。
昔から続く美しい風景を、人間の手で
壊してしまっては元も子もありません。
少しだけでも毎日の生活で自然の事を
意識してみましょう。
キレイなホタルの光をこれからも
眺めることが出来るように・・・。