無事に出産が終わって、ほっとしたのもつかの間、
産後に出血が続いて驚くお母さんも多くいるのではないでしょうか。
産産後の生理のような出血は「悪露」と呼ばれるもので、
子宮や産道が妊娠前の状態に戻るときに排出される分泌物です。
分泌物の中には、血液やリンパ液、粘液、
子宮内に残った卵膜などが含まれています。
出産してお腹の中から赤ちゃんがいなくなると、
お母さんの身体は大きくなった子宮を妊娠前の大きさに
戻そうとします。
これが子宮復古と呼ばれるもので、子宮内に
残っているものを出したり、胎盤が剥がれた
ところからの出血を止血したり、と
妊娠前の身体に戻るために必要な現象です。
悪露がいつまで続くかは、個人差がありますが、
多くは産後1か月ほどでなくなることがほとんどです。
注意して頂きたいのは、悪露の量が増えた時や、出産直後のように悪露が
1か月以上続く場合には、何らかのトラブルということも考えられるので、
念のため産婦人科に相談しましょう。
check!!
悪露の量や色が変わった?出産後の悪露の量や色の変化
私の場合、産後1か月を過ぎても悪露がありましたが、
量は、それほど多くなく、1か月健診で子宮の戻り具合や
悪露の状態を検査し、結果問題ありませんでした。
産後1か月を過ぎてから徐々に悪露の色が薄くなって、
産後2か月頃にようやくなくなりました。
通常、産後の悪露は約1か月ほどでなくなりますが、
それまでには以下のように変化していきます。
子宮が収縮してくると、だんだんと出血の量も減り、
次第に血が混じらなくなります。
最初は真っ赤な鮮血のようだった色も、少しづつ薄くなり、
最後は茶色っぽくなっていきます。
産後2~3日の悪露
- 量:多い
- 色:赤色
- 臭い:生臭いにおい
産後1週目の悪露
- 量:少ない
- 色:茶褐色
- 臭い:血なまぐさいにおい
産後2~3週目の悪露
- 量:かなり少ない
- 色:淡黄色
- 臭い:ほとんどしない
産後4週目以降の悪露
- 量:ほとんど出ない
- 色:白っぽい
- 臭い:無臭
個人差があるので、この通りではなくても心配はありませんが、
前述したように、量が減らなかったり、出産直後の鮮血のような
悪露が続く場合には、注意してください。
これって異常!?悪露が塊で出た場合
悪露は生理のような液体状ですが、前述のように産後すぐは
卵膜やリンパ液などが混じるため、それらが塊になって
血が固まったような状態で排出されることがあります。
その塊が悪露の大部分だとすると、その後の悪露は
少なくなってくるかもしれません。
悪露の塊が出たから、異常がある!というわけではなく、
正常に回復していても悪露の塊が出てくることはあります。
では、正常ではない悪露の塊とはどのようなものなのでしょうか。
異常のある悪露の塊かを見分けるには、塊が出た時期や大きさ、
色などに注意が必要です。
- 塊の出た時期
産後1か月頃までは、正常な悪露であっても
子宮内に残っていた血液などが塊で出てくることがあります。
産後1か月を過ぎる頃までには、子宮内に残っているものが
ほとんど排出できているので、それ以降に塊が出た場合には
何かしらのトラブルがある可能性があります。
- 色や大きさ
悪露が塊で出てきたとしても、クリーム色や透明だったり、
赤くても小さな塊であれば問題はありません。
真っ赤な塊や、ピンポン玉くらいの大きな塊が出た場合、
産後2週間以上経っても赤い悪露の塊や、血が混じり
腹部に痛みを感じるときは、うまく子宮収縮ができていない
ことも考えられます。
その場合は治療が必要になる可能性があるので、
産婦人科に相談してくださいね。
まとめ
産後は、トイレに行く度に悪露の状態を見ておきましょう。
何か変だなと感じたら、まずは電話ででもいいので産婦人科に
相談してみてください。
病院に行くほどでもないけど、気になる、というのであれば、
1か月健診のときに、悪露の状態や子宮の戻り具合を念のため
検査し、お医者さんに相談するといいですよ。