check!!
- 朝起きてくると、キッチンのテーブルの上は物がいっぱい。
- シンクには、昨夜、主人が食べたままの食器が洗わずに置いてある。
起きてきたら、洗濯機を回し、片付けから始まる毎朝。
夜は、仕事が終わって帰ってくれば、
- 子供の習い事の送り迎え
- 夕食の支度
- 自分の食事は慌ただしく終えて
- 子供たちと入浴し、寝かしつけ
ウトウトとしたところで、主人が帰宅し、食事の支度をして、自分は眠りにつく。そして、また片付けから朝が始まる。
昭和55年から、年々増え続けている夫婦共働き世帯ですが、必ず問題になるのは家事や育児の分担ではないでしょうか。大切な家族のために、イライラしない家事分担を成功させるための家事分担を決める時に大切なことをご紹介します。
共働きだからこそ思いやりを…家庭にあった家事分担の決め方
家事を分担する。といっても、さて何を主人にやってもらえばいいのか?というより、何ができるの?
お願いしたとしても、「どうしたらいい?」「これでいい?」と聞かれてばかりで、自分のやることが、何も進まない!
気になる部分を指摘すれば「だってさ~」と文句が飛んでくる。もう、自分でやってしまう方が何倍も速い!と思い、全て自分で抱え込んでしまう人、多いのではないでしょうか。
家事分担を成功させるコツは、何よりも「お互いの思いやり」です。私の場合は、主人はずっと実家暮らしで、1度も一人暮らしをしたことのない人でした。
ですので、生活の中で何をしたらいいのか。掃除や、料理が必要だということは、わかるし、やればできると思っている。でも、主人の料理や掃除は、生活する中での料理、生活する中での掃除ではないのです。
主人にとって、料理も掃除も特別なことで、普段はやらないこと。となっているので、いざやるとなると、料理は冷蔵庫の中のもので何か作るということはできないし、まるで大掃除のように、かなり時間をかけて、要らないものの選別から始めてしまう。
そんな主人に、いきなり「掃除は、あなたの担当ね」「休日の料理は、お願いね」といっても、全然できていない!と感じてしまい、逆にイライラしてしまい、夫婦間のギクシャクにつながってしまいます。
このような場合は、単純に家事を分担して行うのではなく、お互いの得意なことや、生活スタイルに合わせて、分担することが大切です。
では、実際にどのように家事分担をしたらよいのでしょうか?
例えば、情報整理系が得意な夫なら、家事の効率化をお願いしてみましょう。家事とは、家という場所を経営していくためのタスクです。タスク管理ができるアプリなどで、普段、妻が何気なく行っている全ての家事を可視化し、夫婦で共有します。
もしかしたら、こんなにやることがあるとは思わなかった。という夫もいるかもしれませんね。
その中から、お互いにできることを話し合って分担していけば、無理なく家事分担できそうですね。また、そんなに時間をかけなくてもできる家事の方法なども調べてもらったりして、家事のスリム化を提案してもらうということもできるかもしれません。
ただ、その時に大事なのは、家事を担当する人の気持ちを大切にするということ。たとえ、効率的と思えるやり方であっても、家事を行う本人が、やりづらい。とストレスに感じてしまうと、逆に時間がかかってしまうこともあります。あくまで、こんな方法もあるよという提案にとどめ、実際にやってみるかどうかは本人に任せましょう。
また、提案された方も、一度試してみようかな。という姿勢で話を聞くということを忘れないでください。自分のやり方があるから!と話を聞かない姿勢では、せっかく調べたのに!どうせ何を言っても聞かないじゃないか。と相手も良い気分にはなりませんよね。
お互いに、思いやること。そしてその思いやりに感謝することを忘れずに。
わが家の家事分担
因みに、我が家では、子供の夜の習い事のお迎えは帰宅時間の遅い主人が、会社帰りに行く。最後にお風呂に入る主人が、お風呂掃除をする。休日は、食事の洗い物を主人がやり、食器をしまうのは私。休日の洗濯物の取り込みは、子供と主人でやり、畳んで仕舞うのは私。という感じで、私が気になるところには、手を触れずにいてもらい、できるところを主人と子供に任せています。
また、私が休日も仕事になることが多いので、そんなときは子供たちのことは、全て任せて何もせずに仕事へと向かいます。以前は、昼食の支度をしてから出かけたりしていましたが、週に1回くらいカップラーメンでも文句は言わない!と割り切って、頼ることにしました。
主人も、その方が、気が楽ですし、快く引き受けてくれるので、仕事に以前よりも行きやすくなりました。
共働きの種類で考える!家事分担の割合をどうする?
共働きと一言で言っても、色々なスタイルがありますね。
- 夫婦ともにフルタイム、正規社員
- 夫婦ともにフルタイムで、夫(妻)は正規社員、妻(夫)は非正規社員
- 夫(妻)はフルタイム、妻(夫)は時短、パート勤務
同じように仕事をしていても、勤務時間や、給料面で差が出てきます。給与差を家事分担の割合の物差しとして、出してくる夫もいるようですが、現在の、日本の社会において、同じフルタイム勤務であっても、男女間での給与格差が存在するので、給与額の差と家事分担の割合を同等に考えるのはナンセンスだと思います。
ですが、主人が、毎日残業で体力的に精神的にも疲れて帰ってくる。帰ってきてから家事や育児をお願いしたくても、帰りが遅くて家事をする時間が無い。という場合もあるかと思います。
それでも、自分も仕事をしているし、お互いの住む家のことなんだから、絶対50%:50%でないと納得いかない。という奥様もいるかと思いますが、どちらかが体調を壊したりしてしまっては、家も成り立たなくなってしまいますよね。家庭の状況に応じて、割合を決めることが大切ではないでしょうか。
例えば、お互いにフルタイムで働いている。帰宅時間もほぼ同じという場合は、50%:50%で家事分担をすることができたら、理想かもしれませんね。
お互いフルタイムだけれど、どちらかが帰りが遅いという場合は、平日の家事は早く帰宅する方にウェイトを置き、休日に分担の割合を変えてみると良いかもしれません。
どちらかが、時短勤務・パートという働き方であれば、70%:30%など早く帰る方にウェイトを置いて家事分担してもいいでしょう。
このように、家庭の状況に応じて、家事分担の割合は、家庭の状況に応じて変えていくと良いと思います。
まとめ
家事をする男性も増えている。と言われるようになってきましたが、実際のところは、まだまだ女性にかなりの負担がかかっているのが現状です。毎日毎日のことなので、積もり積もって喧嘩の種にもなってしまいかねません。
共働き世帯で家事分担をする際に、一番大切なのは「お互いの仕事の状況や生活環境を思いやること」です。一緒に暮らしている家族とは言え、これまでの生活スタイルも、今現在の仕事状況も、まったく同じではない相手のことを、思いやるということは、とても大切なことです。
また、女性が家事をするという家庭で育ってきた日本の男性は、家事をするという習慣も心構えも無いという人がほとんどです。何をしたらいいのか、まったくわからないという人も多くいます。いつ、何をしたらいいのか、具体的に伝える方が男性は動きやすいのです。
最初は、面倒くさいと感じてしまうかもしれませんが、子育てと同じです。やるべきことを明確に伝えましょう。そのうち、何も言わなくてもやってくれるようになっています。
そして、お互いに感謝の気持ちを忘れずに。家事は、家族が安心して、楽しく、家で過ごすことができるために行うものです。家事を完璧にするために、家族がギクシャクしてしまっては、本末転倒ですね。夫婦がお互いに協力して、家事を行うことで、会話する時間ができる。子供と触れ合う時間ができる。
そんな、楽しい「家」のためにお互いに思いやりを大切にしながら、家事と仕事を両立させられたらいいですね。