今はスーパーに行くと
「七草がゆセット」という
七草をパックが、売られていますよね!
大根やカブはなじみがありますが、
そのほか五つの草の名前はわからない方が多いのでは!?
春の七草は「セリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ、ホトケノザ、
スズナ、スズシロ、これぞ七草」の7つです。(関東地方)
セリは食材として有名で、
ナズナはハートの種を鳴らすぺんぺん草。
ゴギョウは白い毛がビロードのようなハハコグサ。
ハコベラはマ―ガレットのような小さな白い花をつけます。
ホトケノザは、植物図鑑に載っているものとは違い
コオニタビラコという花で、たんぽぽのような
小さくて黄色い花をつけます。
鈴のような形をしたカブがスズナ
白くて長いのが大根でスズシロ
この七草をスラスラ言えたら、カッコいいと思いませんか?
check!!
七草がゆを食べる日はいつ?時間帯は?
七草がゆは1月7日の朝に食べる行事のことです。
前日の6日の夕方までに七草を探し、
夜にまな板の上にのせ、包丁の背で
「唐土の鳥が 日本の国に 渡らぬ先に ストトントン♪」と
歌いながらたたいて柔らかくします。
唐土とは中国からの渡り鳥のことです。
鳥インフルエンザなどの
病原菌を持ち込まれないよう、
追い払う儀式として歌われているそうです。
なぜ食べるかというと
お正月の間ごちそうばかり食べて弱った胃腸を
いたわるためという考えが一般的ですね。
その詳しい由来は、年の初めに若草を摘んで
自然から新たな生命力をいただく風習と
無病息災、五穀豊穣を祈るためと言われています。
厄払いの包丁でたたく時には
その年の恵方の方角を向いて、
7回ずつ49回たたくそうですよ!!
七草がゆを作るときに気をつけることって?
七草がゆはご飯から炊く方法とお米から炊く方法があります。
お米から炊くなら、土鍋をつかうと
おかゆがうまく炊き上がります!
お米と水を1:10にすると柔らかく炊けて、
1:5~7の割合ではかたく炊き上がります。
鍋にといだお米と水を入れ、ふたをして
強火にかけ、沸騰したら弱火にして
コトコト30分~40分炊きます。
炊けたら、七草を加えて、軽くまぜ
ふたをして蒸らしたらできあがりです♪
私のおすすめは、鍋にご飯と水と塩を入れて
沸騰するまで炊き上げ、そこに七草を入れる方法です。
忙しい朝でも簡単にできますよ!
絶対に七草を最初に入れないでくださいね♪
せっかくのきれいな緑色が
茶色く変色してしまいますよ!
七草がゆにあうおかずって何?
七草がゆの日は、基本的にはおかずはなく
七草がゆだけをいただきます。
根菜類が多く、ビタミンが不足する冬には
早春を感じながら食べる緑黄色野菜は
心も体も浄化してくれるでしょう。
ただし、水分が多いので、お昼にはお腹が空きます!
七草がゆに合うおかずは、
玉子焼き、高野豆腐、鮭の塩焼きなど
タンパク質のものを合わせると
三大栄養素が全て取れて
健康的なメニューと言えますね。
朝は忙しくて夕食に食べる方のもいるでしょうから、
おかずをしっかり食べてお腹を膨らませましょう!
最近は、スーパーで買った七草を使っておかゆを炊いても
七草を採りに行くというご家庭は少ないでしょうね。
都会のアスファルトばかりの道では
草一本生えていないかもしれません。
私は、毎年6日の夕方までには
畑を歩きまわって七草を探しますよ!
かごをもって、七つがそろうまで
探し続ける宝探しのようなものです。
時には雪の中から探し出せたときの歓び!といったら!
とても楽しい行事です♪
きっと,いにしえの方々は
こんな幸せを感じながら
お正月明けの少し落ち着いた時間を
楽しんだのでしょうね。
探すことができる時間の余裕
歩き回ることのできる健康
寒い中、春の訪れを感じさせてくれる
かわいい七草の生命力
作ったおかゆを食べてくれる家族
さまざまな素敵なことがが混在して
七草がゆが作られていたと思います。
まとめ
スーパーで買う前に少し
七草を探してみませんか?
空き地や公園の片隅に、けなげに顔を出す
若菜たちと出会えるかもしれません!
昭和天皇は「雑草という草はありません」と
全ての草に名前があると
お話されていたそうです。
私たちは様々な組織やグループに属していますが
個人として見られたいはずです。
草たちを探しながら、
そんなことを考えるひとときを
七草がゆとともに、
味わっていただきたいと思います♪