寒くなってきて、冬が近づくと思い出す果物といえば?

こたつに一番似合う果物といえば?

そう、「みかん」!!

たくさん食べるご家庭では、箱買いしたりしますよね。

もちろん、食べるだけでも充分美味しいけれど、
今年は自家製「みかん酒」にチャレンジしてみませんか?

果実酒なら、お酒に弱い女性でも楽しめますし、
お酒として飲む以外のアレンジも可能ですよ。

みかんなら、仕込むならこれからがちょうどいい季節です。

check!!

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お酒造りの基礎知識

あまり深く考えたことが無かったけど、お酒って勝手に作ってもいいのかなぁ...

スーパーとかでは、梅の季節になると、梅酒を作るための
コーナーが出来てたりするから問題ないとは思うけど、
実際のところどうなのかな?

実際のところはどうなのでしょうか。

気になりますね。

お酒をつくる上で関わってくる法律は「酒税法」といいます。

これによって、いろいろとルールが決められているのですが、
「自宅でみかん酒を作ったら罰せられるのか?」といえば、
それはNOです。

詳しくみていきましょう。

「酒税法第7条、第43条第11項、同法施行令第50条、同法施行規則第13第3項」に
うたわれていることが以下の内容になります。

しょうちゅう等に梅等を漬けて梅酒等を作る行為は、酒類と他の物品を混和し、
その混和後のものが酒類であるため、新たに酒類を製造したものとみなされますが、
消費者が自分で飲むために酒類(アルコール分20度以上のもので、
かつ酒税が課税済みのものに限ります。)に次の物品以外のものを混和する場合には、
例外的に製造行為としないこととしています。

また、この規定は、消費者が自ら飲むための酒類についての規定であることから、
この酒類を販売してはならないこととされています。

1.米、麦、あわ、とうもろこし、こうりゃん、きび、ひえ若しくは
でんぷん又はこれらのこうじ
2.ぶどう(やまぶどうを含みます。)
3.アミノ酸若しくはその塩類、ビタミン類、核酸分解物若しくは
その塩類、有機酸若しくはその塩類、無機塩類、色素、香料又は酒類のかす

長々と難しく書かれていますが、結局は...

『自分が飲むために、「禁止されているもの」以外のものを
使ってお酒を造ることは、お酒をつくったとはみなさない』

ということになります。

安心しましたね。

ちょっと気をつけておきたいのは、『購入する焼酎のアルコール度数(20度以上)』
『ぶどうは使わない』『売ってはダメ』ということでしょうね。

この辺りを押さえた上で、みかん酒作りしましょう。

https://www.shochu.or.jp/kajitsushu/notice/index.html  出典(日本蒸留酒酒造組合)

どんなみかんでも良い?みかん酒にオススメのみかん品種

「みかんでお酒を作ることは決めた!」

「でも、みかんって種類がたくさんあったよなぁ...
せっかく買うなら、みかん酒作りに適したみかんを買いたいなぁ。」

「スーパーで配布されていたレシピを見ても、特に指定されていないような...」

「いただいたみかんでも作れるのかな?」

みかん酒に使うみかんの種類ですが...

みかんの種類はいろいろありますが、一番有名で一番出回っているのが、
「温州みかん」です。

「愛媛みかん」「有田みかん」と呼ぶ方がお馴染みでしょうか。

それ以外にも、地域の名前をブランド名として売られているものが多く、
迷ってしまいますが、好みのブランドのものでいいでしょう。

出回っている時期も長く、極早生なら9月頃から、晩生(おくて)と
言われるものでは3月頃まで手に入れることができます。

一般的に「みかん酒」の漬け込み時期は、1月頃とされているので、
この頃に出回っているみかんを使用すると良いと思います。

ところで...

みかん酒を作る時に使うみかんの種類の指定は特に無いようですが、
作る時には、酸度の強いものがおすすめです。

良いお酒になるんですよ。

「でも、酸度の強いものっていったって、どうやって見分ければいいの?」

これがなかなか難しい!

なぜなら、酸度は「見た目では分からない」からです。

糖度の高いみかんの見分け方として、
「果皮の色が濃い」「軸が細い」「ガクが黄色い」
「果皮が薄い」「形がよく締まっている」などと言われています。

でも、酸度を見た目だけで見分ける方法は無く、
もしお店で表示されていれば、これを参考にするしかないのです。

ちなみに、みかんの酸度は0.4~1.0%くらいに分布しています。

数値が高いほど酸度が高いということになります。

https://www.shochu.or.jp/kajitsushu/homemade/winter/mikan.html 出典(日本蒸留酒酒造組合)

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いつまで保つ?みかん酒のオススメ保存方法と保存期間

「みかん酒を作ったのはいいけど、これっていつまでに飲めばいいの?保管方法は?」

これにお答えする前に、「みかん酒の作り方」からお話しましょう。

 

◆みかん酒の作り方◆

<材料>
みかんの果実 800~1,000g(10個位)、35%ホワイトリカー 1,800ml
氷砂糖 200~300g、レモン(お好みで)4~5個
保存容器(お酒の量の2倍位の広口瓶・密封瓶がおすすめ。

お酒1.8Lの場合、容器は4L程度。ガラス製が最適)

<作り方>
みかんの表皮をよく洗い、皮をむき、白い綿の部分も
きれいに取り去ります。2つの輪切りにし、氷砂糖とともに漬け込みます。
保存容器はよく洗浄して、十分乾かしておきます。
保存容器にみかんの果実と一緒に、3~5個分のミカンの果皮も入れましょう。
レモンは表皮をむき、白い綿の部分も取り去り、
4~5つ程度の輪切りにして加えます。

*みかんの果皮は1週間ほどで取り出します。
最低3週間以上、標準で1ヶ月程度漬け込み、
1ヶ月経ったら、飲み頃です。

ガラスの容器で作ると、お酒の変化を見て楽しめますよね。

これを踏まえて、みかん酒の保存方法と保存期間についてみていきましょう。

☆保存方法☆ 

風通しのよい、温度変化の少ない冷暗所で保存しましょう。

1ヶ月を経過したら、果実は引き上げます。

完成したみかん酒は、別の注ぎやすい瓶などに移し替えましょう。

☆保存期間☆

酒造メーカーは果実酒の保存期間を約2年としているようですが、
これは衛生管理をきっちりおこなって作った場合に限られるので、
家庭で作った場合はここまでの保存は難しいと考えておいたほうが良いでしょう。

少しずつ飲むのであれば、冷蔵庫に保管し、
出来るだけ早く飲みきることをオススメします。

参考https://www.umenoyado.com/faq 出典(梅の宿酒造(株))

難しいことなどをいっぱい書きましたが、要約すれば次のようになると思います。

1.NGな食品以外を使って、自分で飲むために作るお酒はセーフ。
2.使うお酒はアルコール度数20度以上のものを使うべし。
3.みかん酒作りにベストなみかんというのは特に無く、
漬け込み時期である1月頃に出回っている好みのブランドのみかんを使うべし。

4.選べるのであれば、酸度高めのものを選ぶべし。
5.みかん酒を漬け込んだら、1週間で果皮は引き上げるべし。
6.風通しのよい、温度変化の少ない冷暗所で保存するべし。
7.1ヶ月経過で果実は引き上げるべし。
8.完成したみかん酒は、出来るだけ早く飲みきるべし。

まとめ

みかん酒の作り方、保存方法についてご紹介してきました。

梅酒を作ったことがある方、また、初心者でも
みかん酒は、簡単に作ることができます。

ルールとコツを守って、ぜひ美味しい
「みかん酒」、作りに挑戦しましょう!!

 

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