赤ちゃんが泣くのは、お仕事のようなもの、
親子のコミュニケーションの一つです。

言葉が話せるようになるまでは、表情一つで
親御さんは、赤ちゃんの心を読めるようになって
いくと思います。

こちらでは、ある女性のお悩みを交えて
夜泣きについて見ていきます。

では、まずは、お悩みから。

《お悩み相談》(29歳主婦)
生後7ヶ月の子供がいます。最近子供の夜泣きがひどくなり、
何か対策はないかと考えています。
抱っこ以外で寝かしつける良い方法はないでしょうか。

《お悩み解答》
夜中に何度も起きざるを得ず、しかもその度に、自分よりはるかに
小さな命の世話をするのは、本当に大変ですよね。
抱っこでユラユラ、トントンしたりして寝かしつけるのは、
定番ではありますが、親御さんはとても疲れます。

そこで、

  • 夜泣きの原因を一度確かめる
  • 抱っこ以外の夜泣き時の寝かしつけ方のまとめ
  • 夜泣き予防法
  • 少し放置してみるべき種類の夜泣き『寝言泣き』について
  • 夜泣きのピーク時期

についてお話します。

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夜泣きじゃなくて単なる寝言!?泣いても少し放置してみよう

まずは夜泣きの原因を一通り確かめることから
始めましょう。

考えられる原因

1 .寝汗
赤ちゃんは代謝が高く暑がりなので、
寝汗をかいていることがあります。

汗をかいていたら少し薄着にして、
寝やすい体感温度にしてあげましょう。

2.空腹 
夕飯の量やミルク・母乳の量から考えて、
足りていない気がしたらミルク・母乳をあげてみて下さい。

場合によっては空腹と言うより喉の渇きが原因ということもあるので、
白湯を飲ませるのもいいでしょう。

3.食べ過ぎや便秘でお腹が張っている。
ベビー布団に仰向けに寝かせたまま、
お腹を「の」の字になでてマッサージすると、
腸の動きが活発になり、腸のガスが抜けることがあります。

スキンシップ効果で赤ちゃんもリラックスしてくれますよ。

4.昼夜逆転の大人生活時間になっている。
特に旦那さんの帰りを待って赤ちゃんを
会わせてあげようと考え、寝かせる時間を遅くすると、
赤ちゃんにとっては昼夜逆転に等しく大人時間になっている
といえます。

生活リズムを整えて規則正しく早寝早起きすることは、
夜泣き予防に本当に重要です。

生活リズムについて詳しくは後述しますが、
ご夫婦ともに赤ちゃん中心の生活を送ることを心がけましょう。

5.体調の変化
赤ちゃんは言葉で示せないので、どこがどう痛いとか体調が変など、
親御さんでもなかなかわかりませんが、赤ちゃんが同じ間隔で泣き続け、
朝になっても機嫌が悪かったら小児科で診てもらいましょう。

6.夢を見て寝ぼけて泣き声を出す
浅い眠りで、寝言の代わりに泣き声を出しているのなら、
すぐに抱っこするのは起こしてしまうことになり、逆効果です。

参考資料

https://feature.cozre.jp/70137

詳しくは後述する『寝言泣き』という言葉の意味をご覧ください。

 

<抱っこ以外の夜泣き時の寝かしつけのコツ集>

 

 

 

 

 

 

できるだけ体力を使わない寝かしつけの方法を集めました。
参考になさって下さい。

  • 赤ちゃんを布団に置いて上におおいかぶさる(もちろん体重はかけない)
    そして、母親の顔をくっつきそうな位赤ちゃんの顔に近づけ、
    赤ちゃんの胸のあたりをゆっくり優しく叩く。しばらく続けるとコトンと寝る。
  • 目と目の間を鼻筋に沿って上から下へなで続ける。
  • こめかみを五本の指を使って優しくなで続ける。
  • ティッシュでそっと顔を撫でる。
  • ベッドメリーを使う。
  • 添い寝したりのスキンシップはたっぷりとるが、
    添い乳やミルク入り哺乳瓶をもたせたままで寝かしつけない。
    添い乳や哺乳瓶がないと寝なくなるため。

 

 

 

 

参考資料

https://www.meiji.co.jp/baby/club/category/study/mom_advice/st_mom_advice220.html

 

<夜泣き予防法>

 

 

 

 

寝かしつけるだけでなく、夜泣きの予防法を考えましょう。

基本としては、生活リズムを整えること、早寝早起き、
規則正しい生活、『入眠儀式』がとても大事です。

 

 

 

 

早起きの基準としては、朝は少なくとも7時までに起こし、
日中は散歩や遊びで活動的に過ごし、なるべく一定の時間帯に
入浴させ、毎日同じ時間帯に同じ入眠ルーティンで寝かしつけましょう。
(これを『入眠儀式』と呼びます)。

 

 

 

 

 

『入眠儀式』は赤ちゃんによって様々な形を取り、定義は、
毎晩同じ時間帯に同じ入眠ルーティンで寝かし付けること、
つまり、赤ちゃんに合った方法で寝かしつける時に
決まった日課を繰り返すことになります。

 

 

 

 

毎日同じ時間帯に入浴させ、布団に寝かせたら、
同じ絵本を読み聞かせる、同じ寝かしつけ音楽を聞かせる、
同じ子守唄を歌ってあげる、毎日お気に入りのぬいぐるみやタオルを持たせる、
などで赤ちゃんが落ち着かせ、眠くなるように促します。

このうちのどれか1つ、あるいは複数を取り入れ何日も継続して『入眠儀式』を行います。

規則正しい生活と入眠儀式の徹底で、生後数ヶ月から
18時寝6時起きを習慣づけていた子もいるとのことです。

特に決まった時間に入浴・授乳させたい場合、子供中心の生活が必須となり、
父親の帰宅時間まで赤ちゃんを起こしておき、会わせる、
ということはしなくていいのです。

他の方法としては、おくるみで赤ちゃんの手足をしっかりくるむ(スワドリング)
というものもあり、専用のおくるみも市販されています。

 

 

 

 

見ている方としてはやや窮屈そうですが、
赤ちゃんは安心するようです。

また、赤ちゃんの睡眠環境を整えることも大事です。

寝かしつける時の照明が明るすぎないか、
防音は大丈夫か、温度は適温か、湿度は
高すぎたり低すぎたりしないか、一度チェックしましょう。

赤ちゃんは照明や旦那さんの帰宅音でも目を覚まし、
暑さや高すぎる湿度でも低すぎる湿度でも敏感に反応します。

では、夜泣きではない、寝言とは、どういうことか
見ていきます。

 

 

 

 

 

参考資料

https://woman.excite.co.jp/article/child/rid_Papimami_93883/

<夜泣きじゃなくて寝言とは?>

 

 

 

 

夜泣き専門保育士の清水悦子さんが作った言葉『寝言泣き』という言葉があります。

40~60分おきに泣いて、特にあやしたり世話したりせず、
2~3分放置して、泣き止んで再び眠りに入る、
というような泣き方を寝言泣きと呼びます。

睡眠にはレム睡眠とノンレム睡眠の波がありますが、
この波の浅い眠りの時、赤ちゃんも半分目が覚め声を出しているのです。

大人なら寝言ですが、赤ちゃんは、泣き声を出します。

ちなみに、夜間に起きることは赤ちゃんの正常な発達、
『生理的夜間覚醒』なので、特に問題はないようです。

参考資料

http://ure.pia.co.jp/articles/-/25080

<寝言泣き対策は?>

 

 

 

 

対策は、2~3分放置するだけで大丈夫です。

あえてあやさず、赤ちゃんが自分でまた眠りに入る訓練をします。

もし、5分くらいして寝ずに泣き続けるのなら、
空腹かおむつか、その他切実な原因で本気泣きしている
ことが考えられるので、抱き上げて、お世話をしましょう。

参考資料

https://kanki-pub.co.jp/pub/blog/?p=2609

<海外では放置して寝かしつけるって本当?>

 

 

 

 

欧米の広い家屋で、幼少時から子供部屋が用意できる環境で行う
『cry it out』という方法ですね。

基本的に赤ちゃんを子供部屋で1人で寝かせ、
泣いても2,3分は子供部屋に入らずに放置します。

3分したら赤ちゃんの様子を見に部屋に入っても、なるべく抱き上げず、
なでるか優しく声を掛けるかにとどめて、1分経ったらすぐ部屋を出ます。

また泣いても、今度は5.6分待ち、5.6分経ったら様子を見に
子ども部屋に入り、1分間のみなでたり話しかけたりします。

 

 

 

 

もちろん完全なる放置ではなく、しばらく泣かせたら様子を見に行き、
なでたり語りかけたりして慰めるので、見守る側面もあります。

ちなみに海外の情報では、『生後4ヶ月くらいまではなるべく
小さい泣き声にはすぐ反応しないように』ということが
伝えられている国もあります。

夜泣きに過剰反応しないようにすれば、
それ以降の夜泣きがひどくならないとも言われています。

参考資料

https://www.jp.pampers.com/newborn/sleep/article/how-to-nursing-baby-to-sleep https://grapee.jp/619381

いつまで続く?夜泣きのピークはいつ?

夜泣きのピークは非常に個人差が大きく、大勢の人に
アンケートを取ってみるとある程度の傾向はわかるようです。

2歳以上のお子さんを持つご両親へのアンケートの結果、

夜泣きする赤ちゃんの割合が

1番高いのが生後6ヶ月~1年
2番目に高いのが新生児~生後6ヶ月
3番目に高いのが1歳~1歳半

となっています。

まとめると、1番夜泣きする可能性が高い(ピーク)といえるのは、
生後6ヶ月~1年ですが、その前後の半年間、夜泣きしても
まったく不思議ではないということです。

親御さんにとってはとても長く体力も使いますね。

ただ、このアンケート結果によると、1歳半までに9割以上の
親御さんが夜泣きのピークを乗り越えているということです。

期限が見えれば少しは力も振り絞れます。

もう少しだけ頑張りましょう。

※アンケート結果参考:『夜泣きのピークと年齢別の対処方法』
https://kosodate-papy.com/voice/baby-crying/

 

 

 

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まとめ

夜泣きは、新生児から始まることも
6ヶ月を過ぎに始まることも多い
ということです。

9割以上の赤ちゃんは1歳半の時点で
夜泣きのピーク卒業を済ませているので
期限は、見えています。

もう少しだけがんばりましょう。

 

 

 

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